オープンで無料が全ての産業を駆逐する。

Posted on 2009-1-12 by admin under Economics, International. Tags: , , ,

ソフトウェアのオープン化が激しい。

 
オープンソースソフトの走りはリナックスではなく、ネットスケープだ。
 
1990年代にアメリカでジムクラークとマークアンドリューセンが興した
ネットスケープコミュニケーションズは
インターネット黎明期の社会に衝撃をもたらした。
 
数年たってマイクロソフトの独占的地位により
その座をIEという低品質のブラウザーに譲った後は
モジラプロジェクトとしてオープンソース化という
当時では珍しい手法でソースコードを公開した。
 
それから十数年が過ぎ、現在のウェブ環境は
その全てがオープンソースソフトで構築できるほど
環境が激変している。
 
LAMPという言葉がある。
 
ウェブ開発環境で重要な4つのソフトの頭文字だ。
OSのLinux、ウェブサーバーソフトのApache、
データベースのMySQL、プログラミング言語のPHPだ
 
この4つのソフトは全て無償で商用利用でき、
使用許諾を守れば自由に改変して再配布ができる。
 
PC性能も劇的に向上した。
 
パソコン性能は数年で飛躍的に向上し、
一般的な利用においては10万円もあれば
数年前の超高性能のスパコン並みの処理が
簡単にできるようになった。それも自作でである。
 
比類なき進化の影にはインテルを中心とした
パソコン仕様の標準化の影響がある。
 
マザーボードからメモリ、CPU、HDD、各種インターフェイスまで
詳細の仕様が策定され、それらは自由に使用して機器を作ることができる。
 
それにより競争力のある先進国のみならず、韓国、台湾、中国のアジア諸国によって
低コストで高品質の機器が水平分業で大量生産されていく。
 
ハードの低価格化と、ソフトウェアのオープンソース化は
世界中の限界計算費用を実質無料にした。
 
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資本のビジネス構造を考えると、
オープン化がITの低コスト化を生み出し、
それがグローバル化と結びついてフラット化を生み出している。
 
それは即ち、付加価値の出所を明確に色分けしはじめている。
 
ビジネスには4つのタイプの人間が必要である。
(1)コンセプトを考える人
(2)複雑な計算作業をする人
(3)単純な計算作業をする人
(4)単純な作業をする人
 
このうち、人間として
これまでの生活水準を維持するだけの
給与を得られる可能性があるのは
(1)だけになる。
 
(2)の人物は保護された環境下でしか平均的な給与を得られず、
英語圏との競合、自由貿易化、法的・政治的保護の無い環境などへ
投入された時点で平均以下の給与しかえられなくなる。
 
(3)の単純計算作業者は長期的にITに置き換わり、
 
(4)の単純労働作業者は長期的に中国など低コストの新興国の労働に置き換わる。
 
極度にグローバル化した社会において
限界費用の低減はどの企業にも求められる重大なテーマである。
それに伴って、(2)、(3)、(4)の作業を行う人物は
早晩給料を減らされることであろう。
 
 
オープンで無料が全ての産業を駆逐するのである。
 

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