暗い話ばかり書いてしまったが、この本を読んでいる読者たちは、「そんなことはわかっている。いつかウチにもこの大型不況の波は来るに違いない。そのために何か出来ることはないのか。」そうお考えではないだろうか。実は不況でつぶれない企業と言うのは二つの要素を持っている必要がある。それは「現金と信用」である。
言わずもがな、企業が倒産する要素は唯一、「現金不足」である。創業以来の大赤字になっても、減資をしても、手元資金をなんとか工面し、債権者に対して期日どおりの支払いをして入れさえすれば企業は倒産しない。そう、不渡りを出さなければ倒産はしないのである。リーマンブラザーズ、エンロンなど米国にも大型倒産はあったが、世界中どの国の倒産をみても、本質的にはこれ以外の理由はありえない。
この「倒産」を避けるには何よりも「現金と信用」である。現金があれば、不渡りは出さずに済む。信用があれば金融機関からお金を借りて工面することが出来る。信用はそれだけではない。「顧客からの信用」があれば、売上や利益は一定の水準を維持できる。そういう企業には安心して金融機関も融資を出来るのである。
つまり、「現金と信用」が企業に「永続性」を与える唯一無二の解なのである。
全ての企業は理念は別としても、「現金と信用」を損なう商売は避けなければいけないのである。

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